戦争と指揮 その2
戦争の戦術など調べ★
指揮官の位置づけというのは重要
というわけで
この本を手に取りました
ところが思ったより読み応えありました
指揮官の責務
三面等価の原則とついた法則があるそうです
順位・仕事というのは
権限・責任・説明報告の義務この3つの大きさで
決まりその一部を切り取り部下に任せること
これが日本はうまく「説明報告」が機能しないらしいです
それは状況判断プロセスなど教育が足りない面が起因します
米軍などステップが7つあります
- 任務の受領
- 任務分析
- 行動方針の案だし
- ウオーゲームの実施
- 行動方針の比較
- 行動方針の承認
- 計画・命令の作成
これをもとに「小部隊指揮手順」としてアレンジされ
METT-TCという形で確認するのです
- 任務の分析
- 敵の分析
- 地形気象の分析
- 友軍および受けられる支援の可能性分析
- タイムラインの設定
- 民事考慮事項の分析
この中で
敵に先んじて意思決定し
敵にわが意思を押し付け
敵をして受動の立場に立たせる
そのためには司令部は3分の1の時間で計画策定し
残り3分の2で指揮下部隊に考えさせる
完全主義を実施しようとすると
事態に置いてけぼりを喰らう悲劇が待っているかもしれない
こんな幹部は辞表を書け
途中、軍隊の質の低下の立て直し話
リーダの行動規範の話など興味深いことが
続きます
しかし「こんな幹部は辞表を書け」畠山芳雄著の引用が
なかなか秀逸でした
できないは幹部の禁句
今までの方法ではできない
今すぐにはできない
自分一人ではできない
このようなできない理由を列挙しても
時間の無駄
そうして自分を自分で成長路線に乗せる
- 絶えず未経験の問題にぶつかる
- 問題に解せず正面から取り組む
- 曲がりなりにも達成し、あるいは事態を切り抜ける
- 問題解決の喜び自信を深める
- さらなる問題解決に挑む
こういうことを自分で実践し
周囲にもチャンスを作っていく
それが組織を強くしていく
含蓄あります