老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体
シニアライフの金がらみの
不安や税金を調べていたら★
オレオレ詐欺、語り調査、やられ名簿
このようなことを書かれた本を見つけ
つい手に取りました
5章構成
筆者 鈴木大介氏は★
「ギャングース」「アンダーズ」など
半グレのような社会の暗部を
調べて話にしています
この本もドキュメントで
モデルの実在人物がいるそうです
本書は5章構成です
- 老人を喰らうのは誰か
- なぜ老人喰いは減らないか
- いかに老人喰いは育てられるか
- 老人喰いとはどのような人物か
- 老人喰いを生んだのは誰か
興味深いポイントは
- プレーヤー(詐欺師)は電話オフィス(箱)へタバコ、稼業携帯、現金以外持ち込むと半殺し
- ご法度9か条 酒、薬、女、バクチ、喧嘩、他業、服装、家族、銀行
- 悪質訪問販売の既存購買者(被害者)は名簿化されている
- 公共機関を名乗って「騙り調査」をしてターゲット探す
- 名簿は食材、プレーヤーは料理人
- 最上層の金主がほぼ絶対に逮捕されないシステムで組織化を遂げた
- イマドキの若者と言ってた連中がリタイア後に詐欺被害
- 平手打ちが飛ぶプレーヤー研修
- 詐欺の現場プレーヤーのモチベーションは異様なほど高い
- ネガ研修で50の失敗を発表し自己肯定感を削ぐ
- ポジ研修で賞賛をすりこまれて洗脳状態になる
- 番頭格には啖呵力、用心深さ、借金を摘ままない、薬物NG、博打地味、オゴリ好き、人脈豊富、プレーヤー育てる
- 4つのプレーヤー実例から見えるのは同世代の中では異端といえるモチベーションの高さ
- ヤクザは任侠集団それが詐欺組織にかかわるようになったのはプレーヤー派遣
怖い本です
ターゲットにされる人が作った社会
本は締めくくりに
ターゲットにされる人が作ってきた社会と締めています
確かにその通りなのですが
でも
なんかやるせない感が出るのは
なぜなんでしょうか
不思議な読書感想です