新ジャポニズム産業史 1945-2020
外国の方が日本の文化を解説しています
こういう訳書は分厚く遠回りで読むのに苦戦します
異世界物の参考になればと思い手に取りました
2部9章+2010年代
ちょっとだけ世界の先をゆく日本
途中でそういう表現があります
その転機、もしくはピークが
1945年の敗北、1990年代という感じなのでしょうか
- ブリキの玩具(1945年)
- アニメ誕生(1963年)
- みんなスターだ カラオケマシーン(1971年)
- かわいい ハローキテイ(1975年)
- 持ち歩く音楽 ウオークマン(1979年)
- 女子高生王国スクールガールズ文化
- アニメ新世紀オタク
- 世界を虜にするゲーム ファミコン&ゲームボーイ
- 反社会的ネットワーク2ちゃんねる
そして2010年代
よく取材され周辺の事情が手に取るように詳細です
訳本のまったりさは微塵もありません
しかし頭から全部読むのは結構苦戦します
知っているAI?
書籍の概要
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タイトル:『新ジャポニズム産業史 1945-2020』
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著者:マット・アルト(アメリカ人作家)
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テーマ:戦後日本のポップカルチャーが世界的な影響を及ぼした過程を産業史の視点から分析。
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主な視点:日本文化の製品は単なる商品ではなく、「ファンタジーを運ぶ装置」として機能。
本書の構成と主な内容
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戦後の復興期(1945年~1970年代)
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日本がブリキ玩具、カラオケ、ハローキティ、ウォークマンなど革新的な製品を生み出し、それが世界的に受容されていった流れを描く。
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特にウォークマンやカラオケは新しいライフスタイルや娯楽文化を世界に提案。
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オタク文化・ゲーム・アニメの隆盛(1990年代~2010年代)
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『ポケモン』『エヴァンゲリオン』などの作品がグローバル市場を席巻し、新しい形のジャポニズムとして評価される。
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ゲーム産業(ファミコン、ゲームボーイ)が世界のエンターテインメント市場を大きく変革。
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現代の消費形態(2010年代以降)
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SNSやバーチャルカルチャーによる消費の変化を考察。
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個々人のクリエイターが文化の形成において重要な役割を果たしていると指摘。
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主なポイント
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日本のポップカルチャーは伝統的な日本文化とは異なる新しい創造物であり、その時代を反映した革新的なものとして描かれている。
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単なる輸出品ではなく、世界各地で新しいスタイルや価値観として定着。
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日本のクリエイターが資本主義の後期段階における新しい道を切り開いてきたという観点が特徴的。
著書の意義と評価
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日本文化のグローバル化のプロセスを理解するために重要な視点を提供。
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日本のポップカルチャーがどのように世界的な影響を与え、消費文化のあり方を変えたかを具体的な製品や作品を通じて詳細に分析。