商業から読み解く新世界史
拙著「動物ビジネス」シリーズ展開していますが★
そもそも商売って勉強が足りないです
で、商店街とか調べました★
調べると歴史的背景が各々存在するので
関連する背景を知ることが
大事だと思い本書を取りました
なにせ
「古代商人からGAFAまで」という副題です
どんだけ説明するんでしょう
12の区分で切り分け
さて近代までを12の区分で分けてくれています
うがった見方ですが作者は日本人なので
アジアの話題も少し混ぜてくれています
- 帝国の出現を準備した商業民
- 商業帝国だったペルシア帝国とローマ帝国
- 「飛び地」東アジアで官僚が主導した中華帝国
- 遊牧勢力を利用したムスリム商人
- 「大航海時代」以降に商業民が育てた海の資本主義
- バイキング商人の末裔が推し進めた資本主義経済
- ヨーロッパ商業を逞しくした環大西洋革命と産業革命
- イギリスにしてやられたユーラシア諸帝国
- アメリカ型資本主義の形成
- ふたつの大戦で勃興するアメリカ商業
- 25年間続いたブレトンウッズ体制
- インターネット革命と商人資本主義の再生
こんな流れです
で、今更ですが、こういう厚い本は
最初の本編以外の導入部で
腹落ちできる要約が書いてあると
本編の理解が早いです
情報満載
ま、当たり前なのですが
情報満載です
- 「新大陸」アメリカはアメリゴ・ヴァスヴィッチに由来しフィレレンツエ商人メデイ家が支援
- 南アメリカのスペイン人による征服は天然痘のパンデミックも一役買っている
- スペインは戦争などの財政赤字が理由で7回ほど財政破綻し衰退
- メキシコドルは円の源流
- イギリスはモノづくりの国では無くバイキング末裔の商業の国
この小ネタだけでも「お?」と思わせます
商売の世界史は奥が深いです
その2に続きます