75歳 交通誘導員 まだまだ引退できません
以前もレビューしましたが★
続編の新刊です
世間としてはシニアの再就職として
警備員などは広く募集がかかってます
筆者、柏 耕一氏は編集者としての経歴があり
一時会社経営などされていました
しかし
税金の滞納などで差し押さえられて
信用をなくし会社を清算するしかなかった
借金もあるため高齢の交通誘導員となった
なにせ波乱万丈の方です
前作より人間模様に傾注
前作、「交通誘導員ヨレヨレ日記」★より人物像の描写に寄っています
- 後期高齢者でも働きます
- 今日の現場も気が抜けない
- この驚くべき人間見本市
- コロナ禍の交通誘導員
このような章分けです
- 85歳で現役の男、それでも働くのは「おカネのため」
- 「最底辺の仕事」にもつけない自己破産は一発レッドカード
- 最悪の雪かき作業 キツイ、苦手、意味の三拍子
- 病院の交通誘導員 責任の重さと厳しい規則のはざま
- 激辛激甘誘導員 男女の隊員でこんなに態度が違う
- 応募者を見て「ダメな人は5秒でわかる」
- クラブのホステスから交通誘導員へ転身
- ヒトの真贋の見ぬき方
なかなか含蓄がある人物模様です
70代以上が80%
筆者が所属する警備会社は
70代以上が80%で
高齢者が働かざるを得ない現実です
個々人の働かなければならない借金の背景を
色々描写されています
筆者の柏氏のような会社で借金
連帯保証人での借金
転職を失敗、体を壊して他に選択肢がない
85歳でも現場に立つ人の
強い意志を感じます
自分はどうだろう? 考えさせられます