怪談に学ぶ脳神経内科
頻尿のことを調べていたら★
脳神経系で影響があるそうです
題名からこの本がヒットし
結構大真面目な本なので
興味惹かれ手に取りました
10章構成
こういう本は導入部のキッカケなどが
設定の説明になります
- 病歴で診断を付ける極論
- 初診でも最大30分が常識的時間設定
- 経過や追加情報、新知見によって、刻々と診断をアップデート
- 検査ができない状況へ「時間留学」
JIN-仁 村上もとか氏の漫画を参考に考察に入ると宣言しています
- 突然の報い(脳卒中)「日本国現報善悪霊異記」
- おばあちゃんにだけ見える少女(LEWY小体病)「奥州のザシキワラシの話」
- 取り憑かれた少女(脳炎)「死霊解脱物語聞書」
- 破戒僧(認知症)「雨月物語」
- うらめしやの手(末梢神経障害)「幽霊図」
- ろくろ首(片頭痛)「図画百鬼夜行」
- ドッペルゲンガー(てんかん)「奥州波奈志」
- かなしばり(睡眠麻痺)「薄明の認識」
- 幽体離脱(体外離脱体験)「伊勢物語」
- あの世からの来訪(看取り、その先のこと)「今昔物語」
各章ごとの基本構成
各章ごとは以下の流れで紐解いています
- 症例
- 空想
- 現代例提示
- 解説
- 空想への答え
参考文系が最後に列記されています
多面的な考察なので
文献が相当あります
後書きも趣がある
冒頭で
治療開始前の前提診断に検査を必ずしも要さないものと要するものが明らか
- 典型像を呈していれば時間留学中でも暫定診断できる
- 病初期には兆候が出そろっていない
- 進行期には廃用症候群が進み、そこにある麻痺が心肺機能低下によるものか脳由来なのかさえ、区別がつかない場合もある
ここいらの検証がお医者様ですね